柳原
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
和賀町と同様、北上市に吸収合併されてからは、存在感を失った。東北自動車道に「北上江釣子」I.C.と名を残すのみ。
江釣子(えづりこ)駅には、観光用マップの看板が立っていた。まだまだ知ってほしい。
新平遺跡や江釣子神社など、見るべきものは多いが、ここは和賀川を強調したい。このほとりで、蝦夷と中央との戦いが繰り広げられたのだろう。
和泉式部は晩年、この地で「あらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの あふこともがな」と詠んだのだろうか?
「もの思へば さはの蛍も わが身より あくがれ出づる たまかとぞ見る」。この「さは」とは、「沢」、和賀川のことだろうか、、。
(00年)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
横川目があって、立川目(たてかわめ)?「立」?「縦」ではないのか?
集落には「竪川目」の文字。「縦」は「竪」と同意義かもしれない。駅は国道107号沿いにあった。ちょっと見落としそうな感だ。
和賀川と、ひろがる田園。2両編成、緑色の普通列車が走る。
和泉式部の墓がある。本当か?なぜこの地に?平安中期の女流歌人、和泉式部(10世紀)。「和泉式部日記」で有名な、紫式部、清少納言と並ぶ、三大女流作家。派手な性格で、次々と貴族との恋愛を楽しみ、歌を残した。
敦道(あつみち)親王との恋愛を回想したのが、件の和泉式部日記である。
晩年は不遇だったようで、最終的にこの地に流れたのか。謎は深まるばかりだ。
(00年)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
和賀川をとり囲むようにして、山並み。春先は雪崩注意。スノーシェルターが国道をおおう。
あちこちに温泉が見られる。岩沢温泉、綱取温泉、沢曲温泉、、。岩風呂につかり、沢の音、、。
岩沢駅は公民館といっしょの造り。木造の校舎のような駅舎が水溜りに反射して、のどかな山里の顔をうつしていた。
このあたりは昔からの難所で、「車馬往来頻繁なるも、坂道、土砂崩壊多し」といわれた。南部藩時代は、新田開発が何度か行われた。水沢鉱山なる銅山があり、これにも手を加えている。少しでも収益をあげようとの岩手の人々の苦労が偲ばれる。
鉱山は閉山し、訪れる人もまばらになった。だが、きりたつ崖の「岩」と和賀川の「沢」はいつまでも健在であると思う。
(00年)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
若仙人?白髪のない仙人が住んでいる?いや違う。「和賀仙人」(わかせんにん)。仙人がいてもおかしくないような山の中だから、こういう面白い地名がついたのだろうか。
駅舎はもっとあやしい感じのする建物だったらよかったのに。ありふれた、どこかの家みたいだ。
和賀川は途中で太くなって、錦秋湖。湯田ダムで水量を調節してあるので、ここいら辺は水流はおだやか。これも仙人様のなせる術か。
黒々とした不気味な工場が見えるが、これは日本重化学岩手工場、北日本酸素などであるらしい。ダムの水運を利用して成り立っているのだろう。
もしかしたら、錦秋湖の桟道の交通安全のための守り神として、仙人が住んでいるのかもしれない。きりたつ山々。春先は雪崩注意。仙人の神通力でなんとかならないものか、と思ってしまう。
(00年)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
沿線最大のハイライト、錦秋湖の登場。谷底に満面と水がたまり、行く手をさえぎる。国道は崖にはりつくようにして、走っており、中国・蜀の桟道を思わせる。難所だ。
ドライバーは、いつ湖にたたき落とされるか、冷や冷や運転しなければならない。
そんな危険な水の上を、一本の橋がかかっている。天ヶ瀬橋。これがゆだ錦秋湖駅(元、陸中大石駅)へと通ずる唯一の道。勇気を出して、渡った。
下を見るな。魔物が口を開いて待っている。なんだか地獄から天国へと続く、運命の橋を渡っているかのようだ。「天ヶ瀬」という名もなんとなく。
そして、行き着いた先は、あった。ゆだ錦秋湖駅。ほっとする。着いた、という実感。
帰りも落石に怯え、桟道を走った。しかし、眺めは、悪くない。
(00年)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
温泉と駅舎とをいっしょにした、ユニークな、その名も「ほっとゆだ」。山中のささやかな集落の中に、杉の木をふんだんに使った、ログハウス風の駅。
湯田町の中心地、川尻にあったため、駅名「陸中川尻」だった。しかし、温泉が売りものの同町がアイデアを出し、世にも珍しい、温泉兼駅舎のつくりに生まれ変わる。駅名も親しみのある平仮名にして、「ほっとゆだ」に。
実際、湯に浸かっていて、列車が来ると、ベルが鳴り、客に知らせるという。正にいたれりつくせり。なんだか駅に来たのだか、温泉に入るのだか、わからなくなってくる。
岩手湯本温泉や湯川温泉と、温泉が目白押しのこの町は、列車から降りて、すぐ湯の煙がたちこもる。ほっとな気分で心もあったか。「どさ」「湯さ」。
やがて錦秋湖の湖面が見えてくる。
(95年)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント