男鹿
男鹿ぶりこ(ハタハタのたまご)の産地だ。対馬海流とリマン海流とが沖合いで合し、絶好の漁場となっている。磯浜釣りがさかん。
半島の縁は、きりたった断崖絶壁になっており、その荒々しい岩礁群は、遊覧船などで見ながら楽しむことができる。私も家族で海水浴をかねて、泊りがけなり遠足でなりで何度となく訪れたが、いつもその迫力には圧倒される。特に大桟橋がすごい。
戸賀湾、男鹿水族館に立ち寄る。海洋生物との出会い。海ガメの大きさには驚かされる。すべてを包み込む海のすごさ。
しかし、時に海は牙をむく。日本海中部地震(1983年)の津波で亡くなった子供たちの冥福を祈らずにはいられない。入道崎灯台のむこう、沈みゆく夕日。海がいつも友であるように願う。
「なまはげ」の里だ。真山(標高567メートル)が本拠。毎年12月、秋田美人には程遠い鬼たちが、一斉に各家々へ押し寄せてくる。すさまじい形相、大声あげて。泣き叫ぶ子どもらに、「泣く子はいねが!」大人だって泣いてしまいそうだ。
2月には真山神社にて「なまはげ柴灯まつり」が行われる。こちらは数でおす。松明ふりかざし、一斉に山を降りてくる、なまはげ軍。圧巻。怖い、の一言。よくも悪くも男鹿のスターであることは間違いない。
(94年)
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