石垣島 川平湾に七色に変化する海
08年4月、沖縄旅行5日目。最終日。
春の沖縄シリーズ、いよいよ最終日となった。若干天気は悪い。低く黒い雲が上空にある。
二泊した石垣島のホテルを後にする。徒歩で市街地へ移動。(途中、竹富町の役場前を通る。竹富島や西表島をも統括する役場が石垣市内にあるのに驚き!用あって役場に来たついでに市内で買い物をするから、ここにあるのだとか)バスターミナルにて、島を巡回する路線バスを待つことにした。
最終日に、石垣島の観光となる。二泊もした離島観光の拠点の島だが、その本島観光が都合上、最後となった。時間が少ないのが、残念だが。
やってきたバスに乗った。ゆったり市内を走る。八重山諸島の中心の街。ほどなく市街地をぬけ、農園地帯に出た。時折、浜辺も見え、いい景色だ。
そして、到着したのが、川平(かびら)湾。石垣島随一の観光名所という。ここでバスを降りる。宿屋や土産物屋、ボート乗船受付所等の並びをぬけ、坂をくだる。潮騒。海のにおいがする。
川平湾!七色に変化する、海の色。天気はさほど良くはないが、この海の透明度と、この色ぐあいは、さすが!あちこちにグラスボートが出ている。湾内には、小さな島が点在する。その島と浜辺との間には、1、2、3、、、三段重ねくらいの「色」によって、区別された水が存在する。そう、見える。ここは黒真珠の養殖地としても知られる。このエメラルドグリーンにしばし、見とれ、釘付けにされてしまった。
海下に広がる珊瑚礁が、このような色と、海の形をつくったのだろう。高台から見る、この景色。天気が良くなくても、これなのだから、快晴だったら、どれほど良いものか。海水浴とかダイビングとかとは違った、海そのものの神秘というか、宝石にめぐりあったような、そんな瞬間だ。この海は戯れるのではなく、そっと貴重品のようにして、大事にして欲しい。そんな感想をもった。
浜辺の砂を踏みしめて歩く。沖縄旅行の最後だ。この砂を、この時を大事にしたい。打ち寄せる波。青い、綺麗な雫が、一斉にこっちへとやってくる。見事というしかない。なんか、もう帰りたくないな、と思ってきた。このままこの美しい珊瑚の海の一部として、浜辺の貝殻として、生きていけたら、と切にそう願う自分がいた。現世に何の面白みがあるのだろう?美しいものは美しい。そう思える自分しか、この世にはない。
高台の木々の隙間から、しばらく海を眺め、近くの食堂で、八重山そば(石垣ラーメン?)を食べた。どうもこっちの味は、スープが薄くて、北国の私には合わない。ことこの事に関していえば、味噌しょうゆベースの雪国こってりラーメンの方が美味である。
せっかくだから、グラスボートに乗ろう。受付所で、料金を払い、時間を待つ。かなり本数は出ているようだ。船に乗るのは、沖縄に来て、多数だが、こうした観賞用?専用の船ははじめて。私以外にも多数の人が乗船。出発となった。ガイド兼運転手の実況中継である。エンジン音がけたたましく鳴り、湾内をぐるぐるとまわってゆく。軽快なリズムに乗って、運転するような感覚。
船底は、下が丸見えのガラスとなっている。覗いて見ると、一面の珊瑚の海!なるほど、こうして見てみないと、わからなかった。(高台から眺めただけではわからない)いろんな種類の魚が泳いでいる。全てに解説つき。赤いクマノミが、珊瑚の草叢から顔を覗かせている。アニメの主人公ともなった、この可愛らしい生き物。ご対面は感動的だ。
ガイド兼運転手によると、この珊瑚が、湾を守り、島を守っているのだとか。台風が多く、しばしば海が荒れる。その津波の力を弱め、いわば防波堤の役目を果たしているのが、この珊瑚礁なのだそうだ。ただ美しいのではなく、本当に大事な役どころをつとめているわけだ。沖合いに出た。ここまでくると、運転手も足でハンドルをまわしている。こうなると船も体の一部であるかのようだ。1時間くらいの遊覧だった。
浜に戻り、下船となった。もう、いいだろう。帰ることにした。下りのバスを待つ。
若干眠気に襲われ、バスの車内ではうとうと。島内のあちこちを巡り、どこをどうまわっているのか見当もつかない。けっこう広い島だ。レンタカーがあれば、足をのばして玉取崎や平久保崎にも行けるのに、、、。しかし、フライト時間までそう余裕もなく、借りる気にはならない。やがて石垣港近くのバス停に到着した。
タクシーにて石垣空港へ。フライト時間を待つ。いよいよ帰る。沖縄の旅が終わる。
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