西表島 マングローブのジャングルとイリオモテヤマネコ
08年4月、沖縄旅行、3日目つづき。
竹富島探索を終え、船にてまた石垣島に戻った。日暮れまで、まだ間がある。隣の大きな島、西表(いりおもて)島に足をのばそう。時刻表を見ると、滞在時間は短いものの、帰ってくるだけの余裕はあることがわかった。
石垣港は、この近海の島々の一大ターミナル。周辺の島へ行く船が頻繁に出入りしている。こういう光景もなかなか本土では見られない。
西表島行きの高速フェリーが来た!さっと乗る。さあ出航!!また石垣港が後ろへ遠ざかり、波をけたてて、船が行く。私を乗せて。かなり波が高くなってきた。甲板に波しぶきがどんどん入ってくる。かなり揺れる!立っていると辛い。それでも甲板にいたい、と思うのは、もう子供にかえった本能のようなもの。はしゃいでしまう。水平線に島影が見える。黒島か小浜島か、よくわからない。こうした船が八重山諸島をつないでいるようだ。
1時間半ほどで、西表島の島影を見、静かに港へ接岸した。ここは大原港。西表島には3つ港があり、ここは西外れに当たる。
船から降り、桟橋を進んでいく。すぐに観光案内所があり、そこで仲間川川下り遊覧船のチケットを買おうにも、もう時間が時間で、今日の便はなし、だそうだ。残念。せっかくここまで来たのに。しかし、予定外の行動でもあることだし、そうもいっていられない。どこかマングローブの広く見渡せる絶好の場所がないかどうか、聞いたら、バスで二つ先に古見という集落があり、そこなら眺めはいいだろう、とのこと。時間はない。早速行ってみることにした。
島内一周の路線バスは、かなり乗り心地は悪かった。というのも、けっこう坂道、曲がりくねっていて、悪路である。山道だ。島の実に90%が山地だというのも、うなずける。集落はこの海べりの猫の額ほどのところに、道路にはじき出されるような形で点々とあるようだ。「ヤマネコ注意」の看板があちこちに出ている。ここは天然記念物・イリオモテヤマネコの生息地。だが、交通事故が多発し、その生態系に影響が出ているそうだ。悲しいことだ。、、ヤマネコいないかな、と目を凝らしてみたが、どうも留守だったようだ。
海が見える。が、今は引き潮なのか、潮干狩りでもできそうなくらい、干上がっている。マングローブの木が、島内からはみ出ていて、海へとむかっている。、、、まるで意思をもった生き物のように。ちょっと映画ロードオブザリングの木の妖精を思い出してしまった。波風から島を守るため、こうしてスクラムを組んで、防御体制を敷いているのかもしれない。やがて集落が見えてきた。古見(こみ)。バスから降りた。
多少歩いて、橋のところまで、戻る。古見川が流れている。そして、それを周りで支えるように、一面マングローブ!この眺めは圧巻である。ここはどこなんだろう??ジャングル。そう、熱帯雨林地方の風景だ。船下りすれば、それこそ探検家きどり。今回は残念だが、こうして写真におさめられたから、良しとしよう。島のほとんどを、このマングローブ林が占めているようだ。
ちょっと奥に行くと、サキシマスオウノキの群生地がある。根の形が奇妙で、大きいものは、高さ3メートルほどになるそうだ。昔は漁師たちが船の舵として利用していたそうだ。この巨大な木をじっくり見るため、森に入ろうかとしたが、やめた。下手に藪に入れば、サキシマハブにでも噛まれそうだ。、、まったくどこに潜んでいるか、わかったものではない。油断できない。
マングローブの大群を、間近に見られたから、良しとしよう。本当に、面白い形をしている。足が出ていて、夜中にでも歩いていきそうだ。足から水分を摂っている。そして、こうして集団で、この島を守っている。風が出てきた。多少寒くなってきた。かいた汗がそうさせるのかもしれない。帰りのバスに乗る。もう戻らないと、、。多少焦る。ヤマネコ出てこないかな、と思うも、相思相愛には至らなかった。
西表島には、この他、由布島への海を渡る水牛車。島の東、浦内川の舟下り。その先にあるマリウドの滝!など、ダイナミックな観光地が目白押しだが、いかんせん時間がない。追い立てられるように、大原港より、船にて海上に出た。
帰りの船ではさすがに眠ってしまった。途中、どこかの島に寄ったようだが、こんな島巡りの各駅停車も面白いな、と思う。いかにも沖縄らしい。
石垣港に戻った頃には夜になっていた。港近くの居酒屋で、沖縄酒を飲み、石垣牛のステーキを頬張った。こうして沖縄の離島の夜が更けていく。、、感動的だ。
てくてく歩いて、本日の宿に到着。温泉付きのホテルで、旅の疲れが癒される。今日だけで島を二つも訪問してしまった。(この石垣島を含めれば三つ)眠りにすぐ襲われた。
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